日誌

令和6年度第2学期始業式における校長講話(令和6年9月2日)

 皆さん、おはようございます。台風10号は、まるで今の世の中のように、どこに進むのかわからない状況でしたが、こうして晴れ渡った空のもとで皆さんと2学期を迎えることができて、私は、たいへん嬉しく思っています。この夏休みの間に皆さんがどんな成長をしたのか、私は、とても楽しみにしています。

 7月の終業式で、私は皆さんに、夏休みの間に一冊でも多く本を読むこと、何か良いことをして「ありがとう」という言葉をもらえるようなお手伝いをすること、この2つをお願いしました。いかがでしたか?

 少なくとも、中学生向けの部活動体験や学校説明会のときに立派にお手伝いをしてくれた人は、この願いをかなえてくれました。ありがとう。あなたたちの頑張る姿は、とても素敵でした。

 そして、先ほど表彰もありましたが、休みの間も、多くの部活動が活発な取り組みをしていました。そのほか、学習面で頑張っていた人も、面接の練習など、進路に向けた対策に熱心に取り組んでいた人もいました。そうした皆さんの努力が、皆さん自身を成長させます。その成長が、皆さんの希望をかなえることにつながるよう、祈っています。

 また、私は同じく7月の終業式で、挨拶についての話をしました。皆さん、しばらく会っていなかった友達や先生方に、今日、声を出して挨拶ができましたか。お互いの成長している姿を認め合えるような挨拶ができていると良いですね。

 さて、私はいつも、「いのちと、時間と、きまりの3つを大切にしてください」ということを繰り返し話しています。

 今日の話の冒頭で、台風も世の中も、どこに進むのかわからない状況だと言いました。どうしていいかわからないとき、人は、ついつい、珍しい方法や特別な解決策を求めて、心があっちに行ったりこっちに行ったりしてしまいがちになります。

 しかし、皆さん。わからないとき、不安なときは、基本に立ち返りましょう。シンプルに、大切なものは何か、基本的な「できること」は何か、単純な「やるべきこと」は何か、考えましょう。

 まず、大事にしてほしいのは、皆さん一人ひとりの最も大切な「いのち」です。そして、それを守るための安心と安全です。たすけてほしいとき、「たすけて」と言える勇気を持つことです。

 次に、新しく始まる2学期をスムーズにスタートさせるため、規則正しい生活習慣を取り戻すこと。時間をしっかり守ること。今ここにあるこの時間を大切にすることです。

 そして、集団生活をスムーズに行うために、また、一人ひとりがお互いを大切にするために、基本的なルールやマナーなどのきまりごとを大切にすることです。

 長い休みは終わりましたが、これからの2学期も、いのちと時間ときまりを大切にして過ごしてほしいと願っています。それでは、今日からまた始まる学校での日々が、皆さんにとって良いものであるよう祈りつつ、校長講話といたします。