剣道部(男子団体)関東大会出場に向けての壮行会における激励の言葉(令和7年5月27日)
剣道部の皆さん、おめでとうございます。そして、この壇上にはいないけれども、一緒に頑張ってきてくれた部員の皆さんも、おめでとうございます。
人口の少ない北部地区で、特待生や推薦入学などで集められたわけではないあなた方が、先生の指導に応えて、自分自身を成長させ、県の代表として関東大会に臨みます。これは、誰に対しても胸を張って誇れる快挙です。ものすごいことです。大人の私たちにとっても、頭の下がることであります。
放課後のときなどに何かの用事で校内を歩いていると、グラウンドの片隅にいても、皆さんの気迫の込もった声が聞こえてきます。そのたびに、剣道場にある「気、漲る」という字のとおりだなあと思っています。
こうして言葉でお祝いするのは簡単ですが、皆さんがこれを現実のものとするには、大変な努力の継続、困難の克服があったと思います。ただ努力すればできるというレベルのものではありません。力のある人が、チームが、切磋琢磨して、それでも、なかなか届かない。そんな学校がたくさんあります。その中で皆さんは、選手として出場しなかった人も含めた部員全員で、「頑張るのが当たり前」という雰囲気をつくり、稽古を重ねて、この快挙を成し遂げました。これは、剣道部の皆さん全員で手にした、部全体での成果です。目に見えるものと見えないものの力をすべて味方につけるだけの積み重ねがあったと、拝察いたします。
同じ学校の仲間が大きな何かを成し遂げるということは、周りの友達にとっても、自分の可能性に希望を持つきっかけとなる、素晴らしいことです。校長としても感謝いたします。
どうか、関東大会では、思う存分のびのびと、自分の良さを出してきてください。貴重な機会に向けて、皆さんが持てる力を十分に発揮されることを祈りつつ、あなた方を支えてくれたすべての人と物事に対して、私からも感謝を申し上げますとともに、寄居城北高校と、その関係者すべてに代わり、代表としてお祝いを申し上げて、激励の言葉といたします。